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テニス部体験談:お気楽なテニス部が立派な部活へ

私は硬式テニス部の女子でした。学校のテニス部には硬式と軟式があって、当時、上戸彩さんが主演でやっていたエースを狙え!を見ていた影響もあり、硬式テニス部に入部しました。ですが、軟式のほうがなじみやすいし中学校からの流れもあって、硬式に属するひとのほうが人数が少なかったです。

集まったメンバーは実力にとても差があり、私のようなテレビの影響でぽーんと入ってきた初心者もいれば、幼いころからずっと硬式テニスをやっていたという筋金入りのテニス少女もいて、部内の空気はあまりまとまったものではありませんでした。

さらに言うと、筋金入りのテニス女子以外は、私のような初心者がほとんどで一緒に練習するというよりも、テニス女子をコーチとして進んでいるというおかしな部活でした。それなのでもちろん、初めての試合など出られるレベルにもなく、テニス女子はたったひとりで試合に臨んでいました。

かといって、私たちは応援に行くということもせず、とにかく自由な部活でした。
そんな部活動でしたが、幸運にも心の優しい子たちの集まりで、というか平和主義というか、悪く言えばもめ事を起こしたくないというのが本音で、そんなこともあり、喧嘩もなく和気あいあいと部活動を続けることができました。

2年生にあがるころ、部活の更新手続きのため集まりがありましたが、なんと半数が顔を出さず、あっけなくメンバーは半分に減ってしまいました。
私もどうしようか悩みましたが、なんとなく居心地もよかったし、なんといっても後輩からの人気がいいらしく、思っていた以上の数が入ってきたので、先輩魂に火がついてしまいました。

そんなこんなで、初心者ぞろいの後輩たちと楽しく硬式テニス部をして一年が過ぎました。先輩も二人しかいなかったので、だれの反論もなく、テニス女子が部長へと昇格し、なぜかわたしはみんなの推薦で副部長になりました。

だからといって、テニスは上達することもなく、というよりも、テニスより部員といるのが楽しかったので、練習も上達なんてどうでもよかったのです。
そういう雰囲気をなんとなくわたしが作っていたのかもしれません。
でも、後輩たちの支持を受け、それはどうやら間違いではなく、むしろいいことだったのだと自信を持つことができました。
そういう楽しい雰囲気の中で、テニスの楽しさを後輩たちは見出してくれたのか、試合に出場することも多くなり、お気楽なテニス部として周囲からみられていた硬式テニス部もいつの間にか立派な部活へと変身していました。