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テニス部体験談:野球部が強い高校の男子テニス部の実態

私が在学していた高校は、地方の片田舎ではありますが、地元ではそれなりの名門校。
プロ野球の世界でも、名監督として知名度のある方の出身校として知られ、高校野球の世界では古豪と呼ばれています。
もっとも「古豪」という言葉の通り、甲子園で全国制覇を経験した事も何十年前の話。

現在では地元の予選ですら、シードからも外される状態です。
この様な伝統があるものですから、どうしても野球部が厚遇されるのは仕方がないのかもしれません。

ところが、です。
その割を食うのが、他の体育会系の運動部。
グランドの面積は一定なのですから、野球部が広くスペースを取る度に、他の体育会系の運動部が使用するスペースは少なくなっていきます。

私が在籍していた男子テニス部なんて、OBの話によると、数年前までは、男子2面、女子2面のコートがあったそうです。
それがどうでしょう。
私が入学した年からは、男子1面、女子1面の合計2面になってしまいました。
「いずれは、男女共用で1面のコートになるに違いない」と、よく先輩達と影口を叩いたものです。

しかし憎まれ役が存在すると、奇妙に団結力が結集されるのは世の常です。
それなりに上下関係は厳しいものの、先輩後輩の関係や、男子テニス部、女子テニス部の関係などの人間関係に限っては、なかなかに恵まれた部活動だった記憶があります。

野球部だけがエコヒイキをされる体育会系運動部の状況で、今、思い出しても笑ってしまうのが、グランドでの体力作りのランニングです。
「グランドは野球部が使用するから走るな」とのお達しがあり、とうとう我々は走る場所さえ奪われてしまいました。
「じゃあどうすれば」と活動顧問に尋ねると、一言、「陸上部を見習え」という返事が返ってきました。
我々よりももっと可哀想な陸上部は、すでにグランドから追い出され、高校の周りをグルグルとランニングを繰り返していたのです。
そこで我々も一緒になって高校の周りを走る様になったのですが、市民から「危ない」などの苦情が殺到し、取りやめになってしまいました。

私が卒業してすでに10年以上が経過し、先日、小さな子どもを連れて市民公園に遊びにいった時のことです。
市民公園のテニスグランドには、見慣れた学校の制服をきた生徒達が…
とうとうグランドからも追い出され、こんなところで練習するようになったのかと、感慨深く感じてしまいました。
しかし設備の面ではこちらの方が遙かに充実していますから、この方が後輩達には良いのかもしれません。